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電気更新 0執筆:jptop編集部

夏の電気代の平均と節約|エアコンの目安

夏の電気代は、家計調査で2026年8月分が19,835円(二人以上の世帯)と2025年の月平均の約1.5倍です。エアコンは夏19時ごろの使用量の38.3%。公式資料で効果が示された節約策と計算例をまとめました。

夏の窓辺とエアコン、扇風機のイラスト

結論:夏の電気代は高めの月で、夏19時ごろの使用量の約4割がエアコンです

  • 総務省の家計調査(二人以上の世帯)では、2026年8月分の電気代は1世帯あたり19,835円でした(前年同月比で名目5.5%減)。2025年の月平均13,219円と比べると、約1.5倍です(年が異なる単月と年平均の比較で、目安です)。
  • 資源エネルギー庁は、夏の19時ごろの家庭の電力使用量のうち、エアコンが38.3%を占めると示しています。夏の19時ごろは、エアコンが最大の項目です。
  • 効果が数字で示されている対策は、室内温度を26℃から2℃上げる(5.4%減)、フィルターを清掃する(1.9%減)などです。熱中症を避けるため、無理のない範囲で行ってください。

この記事では、公的な統計で確認できる夏の電気代、エアコンの使い方による差、公式単価を使った計算例を整理します。電気料金の単価は、エリアと月によって変わります。ご自身の検針票の使用量と料金表で確かめてください。

夏の電気代の平均はいくらか

家計調査で見る夏の月と年平均

総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)の、電気代(1世帯あたり)は次のとおりです。

対象

電気代

備考

2025年の月平均(年計÷12)

13,219円

名目で前年比10.1%増

2026年8月分

19,835円

名目で前年同月比5.5%減、実質5.2%減

2026年8月分は、2025年の月平均の約1.5倍です(19,835円÷13,219円=約1.50)。ただし、月別の値と年平均を比べているため、「8月は年平均より高い」という大まかな傾向を見る目安です。

注意点は次のとおりです。

  • 家計調査の対象は「二人以上の世帯」です。単身世帯や、世帯人数別の電気代の平均ではありません。世帯人数による違いは3人・4人家族の電気代平均と二人暮らしの電気代平均で扱っています。
  • 前年同月比のマイナスには、使用量の変化、料金単価の変化、国の支援の有無などが含まれます。要因の内訳は、この確認では分かりません。
  • 家計調査は、地域や住まいの違いを区別していません。

2026年夏の政府支援(電気)

2026年7月使用分は1kWhあたり3.5円、8月使用分は4.5円、9月使用分は3.5円の支援がありました(経済産業省、電気)。2026年10月〜11月使用分は支援がありません。夏の請求額を見るときは、支援が値引きされていたかも確認してください。冬の支援は方針の段階で、単価は確認できていないため、この記事では扱いません。

夏の電気代はなぜ上がるのか

資源エネルギー庁の省エネメニュー(令和8年5月発行)では、夏の19時ごろの家庭の電力使用量の内訳は次のとおりです。

機器

割合

エアコン

38.3%

照明

14.9%

冷蔵庫

12.0%

テレビ・DVD

8.2%

炊事

7.8%

待機電力

4.0%

給湯

3.1%

洗濯機・乾燥機

1.8%

パソコン・ルーター

0.7%

温水便座

0.3%

その他

8.8%

これは19時ごろの時間帯の割合で、1日全体や1か月全体の割合ではありません。それでも、夏はエアコンが最大の項目であることが分かります。

環境省の令和5年度家庭部門のCO2排出実態統計調査(確報値)では、暑い時期(8月ごろ)の平日にエアコン(1台目)を使う時間は次のとおりです。

使用時間

割合

0時間

2.8%

2時間未満

5.3%

2〜4時間未満

9.3%

4〜8時間未満

24.1%

8〜12時間未満

20.1%

12〜16時間未満

16.0%

16〜24時間未満

12.3%

24時間

10.1%

8時間以上使う世帯は合計で約58.5%です(20.1%+16.0%+12.3%+10.1%)。「1台目」は、複数台ある場合に最もよく使うエアコンを指します。

エアコンの電気代を計算する

エアコンの電気代は、次の式で計算できます。

消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力量料金の単価(円/kWh)

次の例は、仮の前提による計算です。実際の消費電力は機種、部屋の広さ、外気温、設定温度で変わります。

前提

内容

消費電力

平均500W(0.5kW)と仮定

使用時間

1日8時間、30日

使用量

0.5kW×8時間×30日=120kWh

1kWhあたりの単価

東京電力エナジーパートナー 従量電灯B 120〜300kWhの36.45円(2026年11月1日以降)に、燃料費調整単価▲5.33円(2026年11月分)と再エネ賦課金4.18円を加えた35.30円。これは2026年11月分の単価の例で、夏の月の単価ではありません

エアコン分の電気代は、120kWh×35.30円=4,236円です。平均500W・1日8時間は仮定で、実際の夏の請求額ではありません。単価も2026年11月分の例のため、夏の電気代の目安として読まないでください。夏の請求額は、その月の料金表と燃料費調整単価(国の支援がある月は支援も)で計算してください。月の使用量が300kWhを超える部分には、40.54円の段階が適用されます(燃料費調整額・再エネ賦課金を加えると39.39円)。

1時間あたりの目安や機種ごとの考え方はエアコンの電気代は1時間いくら?で詳しく説明しています。

夏の節約:数字で効果が示されている対策

資源エネルギー庁の省エネメニュー(令和8年5月発行)では、省エネ効果は「19時ごろの家庭の電力使用量に対する概算値」とされています。地域や時間帯で変わります。

対策

効果(削減率)

条件・備考

室内温度を上げる

5.4%

26℃から2℃上げた場合。冷やしすぎに注意

エアコンのフィルターを清掃する

1.9%

目詰まりを取る

リビングの照明の明るさを下げる

2.5%


不要な照明を消す

1.5%


テレビを省エネモードにして輝度を下げる

2.0%


冷蔵庫の設定を強から中にする、扉の開放時間を減らす

1.2%

食品の傷みに注意

待機電力を減らす(主電源を切る、プラグを抜く)

0.5%

リモコンでの待機は対象外

洗濯機で容量の8割以上をまとめ洗いする

0.4%


乾燥機の使用を減らし部屋干しを併用する

0.4%


温水洗浄便座のオフ機能・タイマー節約を使う

0.3%


すだれ・よしず・カーテンで日差しを和らげる、冷蔵庫を壁から離して置く、お風呂の入り方を工夫する、といった対策も紹介されていますが、削減率は示されていません。

エアコンの設定温度については、環境省が室温を夏季28℃にすることを推奨しています。これは設定温度ではなく、室温の目安です。設定温度を1℃緩和したときの消費電力量の削減見込みは、冷房で約13%です(財団法人省エネルギーセンターの平成17年の調査報告書に基づく環境省の記載)。資源エネルギー庁の数字(2℃で5.4%)とは調査の前提や基準が異なるため、単純には比べられません。

また、環境省の令和7年度速報値では、エアコン(1台目)の冷房設定温度の平均は26.7℃、世帯あたりのエアコン使用台数の平均は2.35台です。

夏の電気代で注意したいこと

  • 節電のために我慢しすぎないでください。熱中症の危険があるときは、エアコンを使います。資源エネルギー庁も、無理のない範囲での温度調整を呼びかけています。
  • 自分で室内機の内部まで掃除するのは避けてください。資源エネルギー庁は、内部洗浄は故障の原因になることがあり、事業者を慎重に選ぶよう案内しています。
  • 室外機の吹き出し口をふさがないでください。資源エネルギー庁の省エネポータルでは、冷房時に室外機にカバーをかけた場合と、周囲に障害物がない場合との差が年56.00kWh(約1,740円)とされています(機種容量の記載なし)。
  • 市場連動型プランは、夏の需要が増える時期に単価が動く可能性があります。過去には2021年1月13日に、日平均で154.6円/kWhまで上がった例があります(資源エネルギー庁)。仕組みは市場連動型プランとはをご覧ください。

夏の電気代を下げるために、料金プランも見直す

使い方を変えても、使用量の多い夏は単価の影響が大きくなります。確認する順番は次のとおりです。

  1. 検針票で、夏と春・秋の使用量(kWh)を比べる。
  2. 契約アンペアが合っているかを確認する(契約アンペアの見直し方)。
  3. 同じエリア・同じ月の公式単価で、複数社を計算する(電気代シミュレーションで比べる方法)。
  4. 解約金、契約期間、市場連動の有無を重要事項説明で確認する。

総合的な節約策は電気代の節約方法まとめで整理しています。電気料金プランの比較は電気のランキングと新電力のおすすめ比較も使えます。

よくある質問

Q. 夏の電気代の平均はいくらですか。

A. 総務省の家計調査(二人以上の世帯)では、2026年8月分が1世帯あたり19,835円でした。2025年の月平均は13,219円です。世帯人数や住まいによって大きく変わります。

Q. 夏はエアコンが電気代のどれくらいを占めますか。

A. 資源エネルギー庁の省エネメニュー(令和8年5月発行)では、夏の19時ごろの家庭の電力使用量のうち、エアコンが38.3%です。1日全体の割合ではありません。

Q. エアコンの設定温度を上げると、どれくらい節約できますか。

A. 資源エネルギー庁は、26℃から2℃上げると5.4%の省エネ効果としています。環境省は、設定温度を1℃緩和すると、冷房時の消費電力量が約13%減る見込みとしています。調査の前提が違うため、数字は一致しません。

Q. 夏の電気代が前年より安いのは、料金が下がったからですか。

A. 家計調査の前年同月比は、使用量や単価、国の支援の有無などをまとめた結果です。要因の内訳までは分かりません。ご家庭の検針票で、使用量と単価を分けて確認してください。

まとめ

夏の電気代は、2026年8月分の家計調査で19,835円(二人以上の世帯)と、年平均より高い月です。エアコンは夏の19時ごろの使用量の約4割を占めるため、温度設定・フィルター清掃・使用時間の見直しが基本になります。熱中症には十分注意し、検針票と公式の料金表で、使用量と単価を確かめてください。

公式サイトで料金表を確認する(東京電力エナジーパートナー)

関連リンク

出典(確認日 2026年11月3日)