新電力おすすめの選び方|主要3社の条件を比較
新電力は「料金の決まり方(固定単価か市場連動型か)」「供給エリア」「解約金」で選ぶのが基本です。主要3社の条件を公式情報で比較し、切り替え手順と注意点をまとめました。

結論:新電力は「料金の決まり方・エリア・解約金」で選ぶ
- 新電力選びでまず見るのは、①料金の決まり方(固定単価か市場連動型か)②自宅が供給エリアに入っているか ③解約金・契約期間 の3点です。
- 電気の品質や停電のしやすさは、どの会社と契約しても変わりません(資源エネルギー庁)。
- 料金がいくら安くなるかは、エリア・使用量・月によって変わります。最新の料金比較は 電力会社ランキング(denki.jptop.net) で確認できます。
新電力とは
新電力とは、2016年4月の電力小売全面自由化以降に家庭向けの電気を販売している、地域の大手電力会社以外の小売電気事業者のことです。小売電気事業者は電気事業法に基づく登録制で、登録されている事業者かどうかは資源エネルギー庁の「登録小売電気事業者一覧」で確認できます。
主要3社の条件比較(2026年11月 公式情報で確認)
料金単価はエリア・月で変わるため、この表では契約条件のみを比較しています。
会社・主なプラン | 料金の決まり方 | 供給エリア(主な範囲) | 解約金・契約期間 |
|---|---|---|---|
Looopでんき「スマートタイムONE」 | 市場連動型(30分ごとに単価が変わる。上限単価の設定あり) | 沖縄を含む全国10エリア(離島を除く) | 解約手数料0円・契約期間の縛りなし |
CDエナジーダイレクト(ベーシックでんき等) | 固定単価+燃料費調整額(上限なし) | 東京電力パワーグリッドの供給区域(離島・マンション一括受電を除く) | 解約金0円・初期費用0円 |
東京ガスの電気「基本プラン」 | 固定単価+燃料費調整額(上限なし) | 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨・静岡県(富士川以東)(離島・一括受電の集合住宅等を除く) | 契約・解約手数料なし |
- 出典:各社公式ページ(記事末尾)。確認日 2026年11月2日。
- CDエナジーダイレクトのベーシックでんきは「2026年11月の計量日以降のご使用分から新料金」と公式に記載されています。東京ガスの電気も2026年12月1日に料金の見直しを予定しています。最新単価は各社の公式サイトで確認してください。
- 契約条件は変わることがあります。申し込み前に各社の重要事項説明・約款で確認してください。
タイプ別の選び方
料金の変動を抑えたい人:固定単価+燃料費調整額のプラン
CDエナジーダイレクトや東京ガスの電気のように、電力量料金の単価が決まっていて、燃料費調整額(燃料価格の変動を毎月の電気代に反映する仕組み)が加わるタイプです。大手電力会社の従量電灯と同じ考え方なので、比べやすいのが特徴です。ただし、燃料費調整額に上限がないプランは、燃料価格が上がると電気代も上がります。
使う時間を調整できる人:市場連動型プラン
Looopでんきの「スマートタイムONE」は、電力の市場価格に連動して30分ごとに単価が変わります。安い時間帯に電気を使うよう工夫できる人に向いています。一方で、市場価格が高騰すると電気代も上がる点に注意が必要です(次の章)。
ガスも同じ会社にしたい人:電気・ガスのセット
東京ガスの電気やCDエナジーダイレクトは、都市ガスとあわせた契約も用意しています。ガス会社の選び方は「都市ガス切り替えおすすめの選び方」で解説しています。
市場連動型プランの注意点
市場連動型プランは、卸電力市場(JEPX)の価格がそのまま単価に反映されます。資源エネルギー庁によると、2020年12月〜2021年1月には寒波や燃料(LNG)の制約などが重なり、スポット市場価格が2021年1月13日に日平均で154.6円/kWhまで上がりました(それまでの最高は26.2円/kWh)。このような高騰が起きると、市場連動型プランの電気代も大きく上がるおそれがあります。
上限単価の有無や水準は会社・プランで異なるため、契約前に重要事項説明で確認してください。
切り替えの手順
- 検針票などで「お客さま番号」「供給地点特定番号」を確認(見つからない場合は現在の電力会社に問い合わせ)
- 新しい電力会社に申し込む(公式サイトなど)
- 今の電力会社の解約手続きは、原則として新しい電力会社が代わりに行います(消費者の同意に基づく)
- 切り替え完了:スマートメーター(通信機能のある電力量計)の交換工事が不要なら約4日程度、必要なら約2週間程度が目安です(資源エネルギー庁)。交換時は1軒あたり約15分の停電を伴う場合があります。
送配電網は今までと同じものを使うため、新しく電線を引く工事は不要です。引っ越しにあわせて切り替える場合は「引っ越し手続きチェックリスト」も参考にしてください。
契約前の注意点
- 訪問・電話の勧誘に注意:国民生活センターには「アパート全体の電力プランが変わる」と言われて契約した、検針票を撮影された、といった相談が寄せられています。契約する気がなければはっきり断り、検針票の情報は慎重に扱いましょう。
- クーリング・オフ:訪問販売・電話勧誘販売で契約した場合は、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフで契約を解除できます(資源エネルギー庁)。Webで自分から申し込んだ場合は対象外のため、各社の解約条件を確認してください。
- 登録の確認:資源エネルギー庁の登録小売電気事業者一覧で、登録事業者かを確認しましょう。
よくある質問
Q. 新電力に変えると停電しやすくなりますか?
A. なりません。今ある送配電網を使うため、電気の品質や停電の可能性はどの会社でも同じです(資源エネルギー庁)。
Q. 今の電力会社への解約連絡は必要ですか?
A. 原則として、切り替え先の電力会社が本人の同意に基づいて解約手続きを行います。
Q. 切り替えにはどのくらいかかりますか?
A. スマートメーターの交換が不要な場合は約4日程度、交換工事が必要な場合は約2週間程度が目安です。
Q. 市場連動型プランは安いですか?
A. 市場価格が安い時期・時間帯は安くなる場合がありますが、市場価格が高騰すると電気代も上がります。2021年1月には市場価格が大きく上がった例があります。
まとめ
新電力は「料金の決まり方・供給エリア・解約金」の3点で比べると選びやすくなります。エリア別の料金比較は電力会社ランキングで確認し、申し込み前には各社の重要事項説明を確認してください。
関連リンク
- 電力会社ランキング(denki.jptop.net)
- ガス会社ランキング(gas.jptop.net)
- 引っ越し業者ランキング(hikkoshi.jptop.net)
- 都市ガス切り替えおすすめの選び方
- 引っ越し手続きチェックリスト