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電気更新 0執筆:jptop編集部

エアコンの電気代は1時間いくら?計算式と目安

エアコンの1時間の電気代は、消費電力(kW)×単価で計算します。500Wの仮定なら、東京電力エリア・2026年11月分の単価で約17.7円です。計算表と、公式資料で示された節約効果を解説します。

壁掛けエアコンと電卓、時計、リモコンのイラスト

結論:エアコンの電気代は「消費電力(kW)×時間×単価」で計算します

  • 1時間の電気代は、消費電力(kW)に1kWhあたりの単価を掛けて求めます。たとえば消費電力500W(0.5kW)なら、東京電力エリア・2026年11月分の単価の例(1kWhあたり35.30円)で約17.7円です。
  • 消費電力は、機種、部屋の広さ、外気温、設定温度で変わります。1時間の金額に決まった「平均」はありません。本記事の500Wなどの数字は、計算のための仮定です。
  • 資源エネルギー庁の試算(東京モデル)では、冷房の設定温度を1℃上げると年8.80kWh(能力2.5kWの機種、約270円)、フィルターを定期的に清掃すると年37.90kWh(約1,170円)の違いが示されています。

この記事では、1時間あたりの電気代の計算方法、仮定した消費電力ごとの金額、公式資料で数字が示されている節約策を整理します。冷房と暖房の違いや、見直すべき点も説明します。

エアコンの1時間あたりの電気代を計算する方法

計算式

エアコンの電気代は、次の式で求めます。

1時間の電気代(円)=消費電力(kW)×1時間×電力量料金の単価(円/kWh)

消費電力はW(ワット)で表示されることが多く、1,000Wが1kWです。たとえば500Wを2時間使うと、0.5kW×2時間=1kWhです。

単価の決め方

電気料金は、基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再エネ賦課金の合計です。エアコンを使った分の増額を考えるときは、使用量に応じて変わる部分(電力量料金、燃料費調整額、再エネ賦課金)を足します。

本記事では、東京電力エリアの東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)従量電灯Bで、2026年11月分の単価を使います。

項目

単価(税込、1kWhあたり)

電力量料金 120〜300kWhの段階(2026年11月1日以降)

36.45円

燃料費調整単価(2026年11月分、支援なし)

▲5.33円

再エネ賦課金(2026年5月検針分〜2027年4月検針分)

4.18円

合計(1kWhあたり)

35.30円

月の使用量が300kWhを超える部分には、電力量料金の第3段階(40.54円)が適用されます。この場合の合計は、40.54円−5.33円+4.18円=39.39円です。

使用量が120kWh以下の部分は29.85円の段階です。段階は月間の使用量の合計で決まるため、エアコンだけで単価が決まるわけではありません。ご自身の使用量の段階を、検針票で確認してください。

消費電力の調べ方

エアコンの消費電力は、次の場所で確認できます。

  1. 取扱説明書やメーカーの仕様表にある「定格消費電力」「期間消費電力量」
  2. 室内機・室外機の銘板
  3. 製品カタログ(省エネ性能カタログなど)

定格消費電力は、決められた条件での値です。実際の運転では、外気温や設定温度、運転の状態で変わります。

消費電力別の1時間あたりの電気代(仮定)

次の表は、消費電力を仮に置いた計算です。300W〜1,500Wは計算の見やすさのための仮定で、実際の機種の消費電力や、一般的な範囲を示すものではありません。エアコンの消費電力は運転中も変わります。

消費電力(仮定)

1時間の使用量

単価35.30円の場合

単価39.39円の場合

300W

0.3kWh

10.59円

11.82円

500W

0.5kWh

17.65円

19.70円

700W

0.7kWh

24.71円

27.57円

1,000W

1.0kWh

35.30円

39.39円

1,500W

1.5kWh

52.95円

59.09円

前提は、東京電力エリア・2026年11月分の東京電力EP 従量電灯Bの単価です。基本料金は含みません。国の支援や割引、ポイントも含みません。端数の処理は各社の約款で異なります。

1日・1か月に換算する

500Wで1日8時間、30日使うと、0.5kW×8時間×30日=120kWhです。120kWh×35.30円=4,236円になります。1,000Wなら、同じ時間で240kWhで8,472円です。

ただし、240kWhは月の使用量が300kWhを超えない例です。他の家電の使用量も加わるため、全体で300kWhを超えると、超えた分は39.39円で計算されます。実際の請求は、検針票の使用量の合計で決まります。

夏の電気代の全体像は夏の電気代の平均と節約、冬は冬の電気代はいくら?をご覧ください。

冷房と暖房では、どちらが電気代がかかるか

資源エネルギー庁の省エネポータルは、東京モデル(木造・南向きの住宅、JIS C 9612:2013)で、冷房と暖房の対策効果を示しています。能力2.5kWと4.0kWの機種を想定した数値です(年間)。

対策

2.5kWの機種

4.0kWの機種

冷房の設定温度を1℃上げる

8.80kWh(約270円)

20.10kWh(約620円)

暖房の設定温度を1℃下げる

15.80kWh(約490円)

45.20kWh(約1,400円)

冷房を1日1時間減らす

25.38kWh(約790円)

39.44kWh(約1,220円)

暖房を1日1時間減らす

35.68kWh(約1,110円)

57.83kWh(約1,790円)

表の数字は、対策ごとの年間の削減量です。暖房の対策のほうが数字は大きいものの、冷房と暖房では対策の内容や期間が異なるため、この表だけで「暖房のほうが電気代が高い」とは言えません。地域、住宅の断熱、機種によっても変わります。ページは電気料金の単価と算出根拠の詳細を示していません。表の金額は、公式ページの数字をそのまま掲載したものです。

また、環境省の令和7年度速報値では、エアコン(1台目)の冷房設定温度の平均は26.7℃、暖房設定温度の平均は22.9℃です。最もよく使う暖房がエアコンの世帯は全国で44%(北海道は5%)、世帯あたりのエアコン使用台数は平均2.35台です。

冬の家庭の電力使用量の内訳(資源エネルギー庁、令和6年10月発行の省エネメニュー)では、暖房が32.7%で、そのうちエアコンが17.0%です。

エアコンの電気代を下げる方法(数字で確認できるもの)

  1. 設定温度を無理のない範囲で調整する。環境省は、設定温度を1℃緩和すると、消費電力量が冷房で約13%、暖房で約10%減る見込みとしています(財団法人省エネルギーセンターの平成17年の調査報告書に基づく)。資源エネルギー庁の上記の表とは前提が異なるため、数字は一致しません。
  2. フィルターを定期的に清掃する。目詰まりした場合と比べ、月1〜2回の清掃で年37.90kWh(約1,170円、能力2.5kW)、40.30kWh(約1,250円、能力4.0kW)の差とされています(風量が20%低下する前提)。
  3. 室外機のまわりに障害物を置かない。冷房時に、室外機にカバーをかけた場合と、周囲に障害物がない場合との差が年56.00kWh(約1,740円)とされています(機種容量の記載なし)。
  4. 日差しを遮る。レースカーテン、すだれ、よしず、昼間にカーテンを閉めることが紹介されています。
  5. 扇風機などを併用する。空気を循環させる方法が、冷房・暖房の両方で紹介されています。

資源エネルギー庁の夏の省エネメニュー(令和8年5月発行)では、室内温度を26℃から2℃上げると5.4%、フィルターの清掃で1.9%の省エネ効果(夏の19時ごろの家庭の電力使用量に対して)とされています。

電気代の確認で注意すること

  • 暖房や冷房の我慢は避けてください。熱中症や体調悪化のおそれがあります。資源エネルギー庁も、無理のない範囲での調整を呼びかけています。
  • 自分でエアコン内部を洗浄すると、故障の原因になることがあります。資源エネルギー庁は、事業者に依頼する場合は信頼できるところを慎重に選ぶよう案内しています。
  • 「つけっぱなしのほうが安い」「こまめに消したほうが安い」のどちらが得かは、今回確認した公的な資料では示されていません。機種や部屋の条件、外気温によって変わるため、断定できません。
  • 契約アンペアが小さいと、エアコンと他の家電の同時使用でブレーカーが落ちることがあります(契約アンペアの見直し方)。

電気料金プランを見直す

エアコンを使う月は使用量が増え、第3段階の単価がかかることがあります。同じ東京電力エリアの30Aで、2026年11月の公式単価を比べると次のとおりです(燃料費調整額・再エネ賦課金は含まない)。

項目

東京電力EP 従量電灯B

CDエナジーダイレクト ベーシックでんき

〜120kWh

29.85円

29.90円

120(121)〜300kWh

36.45円

35.59円

300(301)kWh〜

40.54円

36.50円

CDエナジーダイレクトの燃料費調整単価は今回確認できていないため、請求額の比較はしていません。市場連動型プランは、価格が高騰するリスクがあります。2021年1月13日には、卸電力市場(JEPX)の日平均が154.6円/kWhまで上がりました(資源エネルギー庁)。比べ方は電気代シミュレーションで比べる方法、全体的な節約策は電気代の節約方法まとめで説明しています。

よくある質問

Q. エアコンの電気代は1時間でいくらですか。

A. 消費電力(kW)×単価で決まります。消費電力500Wの仮定で、東京電力エリア・2026年11月分の単価(35.30円/kWh)なら約17.7円です。機種や運転状況で変わるため、取扱説明書の消費電力で計算してください。

Q. 1か月つけっぱなしにするといくらになりますか。

A. 消費電力と運転の状況によります。計算式の例として、仮に平均500Wで24時間30日なら、0.5kW×24時間×30日=360kWhです。平均500Wという仮定は実際の運転とは限らず、つけっぱなしが得か損かを示す数字ではありません。他の家電も含めた月全体の使用量で、段階単価が決まります。

Q. 冷房と暖房では、どちらが高いですか。

A. 今回確認した公的な資料では、冷房と暖房の電気代を同じ条件で比べた数字は示されていません。資源エネルギー庁の東京モデルの対策効果は、暖房のほうが大きい数字ですが、これだけで電気代の高低は言えません。機種や地域、住宅の条件で変わります。

Q. フィルター掃除でどれくらい変わりますか。

A. 資源エネルギー庁の試算では、月1〜2回の清掃で、目詰まりした場合と比べて年37.90kWh(約1,170円、能力2.5kW)の差とされています。

まとめ

エアコンの1時間あたりの電気代は、消費電力(kW)に単価を掛ければ出せます。500Wの仮定なら、東京電力エリア・2026年11月分の単価で約17.7円です。実際の金額は機種と運転状況で変わるため、取扱説明書の消費電力と検針票の単価で計算してみてください。単価の比較は電気のランキングや新電力のおすすめ比較でも確認できます。

公式サイトで料金表を確認する(東京電力エナジーパートナー)

関連リンク

出典(確認日 2026年11月3日)