新生活の電気・ガス契約ガイド|入居前の手続き
新生活の電気・ガス・水道の手続きを、いつ・どこで・何をするかの順に整理。電気は原則立会い不要、ガスの開栓は立会いが必要など、公式案内で確認した内容を解説します。

結論:新生活の電気・ガスは「入居の1〜2週間前まで」に動き、ガスは立会いの日程を先に押さえます
- 電気は原則として立会いが不要です。東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)は、引っ越し日の31日前から当日までWebで使用開始を受け付けています。
- 都市ガスの開栓は立会いが必要です。東京ガスは引っ越しの2か月前から受け付け、約1週間前までの申し込みを推奨しています。
- 賃貸でプロパンガス(LPガス)の物件は、建物の所有者(大家)の契約が多く、入居者が自由に会社を選べるとは限りません。入居前に不動産会社へ確認してください。
この記事は、進学・就職・転勤で新生活を始める人に向けて、入居前の電気・ガス・水道の手続きを、いつ・どこで・何を準備するかの順に整理したものです。公式ページで確認できた東京エリアの情報を中心にしており、自治体や会社で異なる点は、お住まいの自治体や各社の公式案内で確認してください。
新生活の電気・ガス契約とは
新生活の電気・ガス契約とは、新居で電気・ガス(・水道)を使い始めるための使用開始手続きと、料金プランの選択のことです。電気は小売電気事業者を選べます。都市ガスも自由化されていますが、プロパンガスは建物の契約状況に左右されます。
手続き一覧:いつ・どこで・何をするか
項目 | 手続きの時期 | 窓口 | 立会い |
|---|---|---|---|
電気 | 東京電力EPは引っ越し日の31日前から当日までWeb受付。当日・翌日などは手続きできない場合あり | 契約する電力会社のWeb・電話 | 原則不要(送電作業が必要な場合は求められることあり) |
都市ガス | 東京ガスは2か月前から受付。約1週間前までの申し込みを推奨 | 契約するガス会社のWeb・電話 | 開栓は必要(代理人も可:管理人・大家など) |
水道 | 東京都水道局は使用開始・中止とも3〜4日前までに手続き | 水道局アプリ・お客さまセンター(自治体で異なる) | 公式ページに記載なし |
転入届 | 引っ越しをした日から14日以内 | 新住所の市区町村 | - |
郵便の転居届(転送) | 転送期間は届出日から1年間 | 日本郵便 | - |
出典の詳細は文末の一覧にあります。転入届や水道の手続きは、自治体によって方法が異なります。お住まいの自治体の公式案内で確認してください。手続き全体の漏れ防止には引っ越し手続きチェックリストをご利用ください。
電気:選び方と使用開始
手順
- 新居の住所から、供給エリアを確認します。
- 契約したい会社の公式ページで、料金・解約条件・対応エリアを確認します。
- 引っ越し日の約1か月前を目安に、使用開始を申し込みます。東京電力EPは、変更・取消を使用開始日の前営業日の12:00まで受け付けています。
- 引っ越し日までブレーカーは「切」にしておき、使用開始日になったら「入」にします(東京電力EPの案内)。熱を出す機器のスイッチが切れていることを確認してから入れます。
- 電気が使えない場合は、契約した会社のカスタマーセンターに連絡します。
料金の目安(東京電力エリア・30A・2026年11月分)
東京電力EP 従量電灯Bの30Aの基本料金は1,176.18円、電力量料金は120kWhまでが29.85円、120〜300kWhが36.45円、300kWh超が40.54円(税込、2026年11月1日以降、燃料費調整額・再エネ賦課金・政府支援を含まない)です。再エネ賦課金は2026年5月検針分〜2027年4月検針分で1kWhあたり4.18円です。
会社の選び方と、東京電力エリアの会社別単価は新居の電気はどこと契約?選び方、使用量別の試算は一人暮らしにおすすめの電力会社にあります。当日や直前に手続きする場合は引っ越し当日に電気を即日開通する方法をご覧ください。
契約アンペア
東京電力EPの従量電灯Bは、10〜60Aの範囲で選びます。1年で最も電気を使う場面(夕食時、冷暖房など)で同時に使う機器の量から決める考え方が案内されています。変更は10〜60Aの範囲なら無料ですが、ブレーカー交換で10〜15分ほど停電し、設備によっては電気工事店の工事費が自己負担になることがあります。
都市ガス:開栓の立会いが必要
東京ガスの案内では、ガスの使用開始(開栓)には当日の立会いが必要です。代理人(管理人・大家など)も可能で、宅内で点火確認と安全事項の説明が行われます。立会いの時間帯は次のとおりです。
曜日 | 時間帯 |
|---|---|
月〜土 | 9:00〜12:00/13:00〜15:00/15:00〜17:00/17:00〜19:00 |
日・祝 | 9:00〜12:00/13:00〜15:00/15:00〜17:00 |
Webは24時間受付です。電話は月〜土が9:00〜19:00、日・祝が9:00〜17:00です。Webで7:30までに申し込むと、最短で当日午後の訪問になります。18:00までの申し込みでは、最短で翌日午前です。3月上旬〜4月上旬、ゴールデンウィーク周辺、月初・月末、半期末(9月末)、年末(12月末)は混み合うため、早めの手続きが勧められています。
上は東京ガスの案内です。開栓時の立会いや保安点検の取り扱いは、会社・区域で異なる場合があるため、新居のガス会社の公式案内で確認してください。
料金の目安(東京ガス・東京地区等・一般契約・2026年11月検針分)
区分Aの基本料金(0〜20m³)は909.00円、単位料金は190.94円/m³(税込、原料費調整後)です。12月検針分は198.60円/m³です。区分Bは基本料金1,206.00円、単位料金は11月検針分176.09円/m³、12月検針分183.75円/m³です。標準家庭30m³の月額は、11月検針分6,488円、12月検針分6,718円と案内されています(東京ガス)。他の会社への切り替えを検討する場合は、お住まいの供給区域の公式情報で確認してください。
プロパンガス(LPガス)の物件の場合
賃貸物件でLPガスの場合、入居者が自由に会社を選べるとは限りません。資源エネルギー庁の資料(2024年2月)には、入居者がLPガス業者を選べず、賃貸借契約後にトラブルが起きることがあるとの背景が書かれています。そのため、LPガス販売事業者が所有者や管理会社に料金表を提供し、仲介業者が入居希望者に事前に情報提供する取り組みが示されています。
LPガスの料金相場は、石油情報センター(2026年8月調査、基本料金・消費税込)で、関東が基本料金1,941円・5m³で5,651円・10m³で9,272円です。近畿は基本料金2,043円・5m³で5,808円・10m³で9,421円です。
入居前に確認したいこと:
- 都市ガスかLPガスか。
- LPガス会社名と、料金表(基本料金・従量単価)。
- 入居者が契約する形か、大家(建物所有者)が契約する形か。
料金が高いと感じても、すぐに変更を迫る話ではありません。まず契約内容を確認し、不明点は不動産会社や管理会社に聞いてください。
水道
東京都水道局では、使用開始・中止とも引っ越しの3〜4日前までに手続きします。手続きは東京都水道局アプリから、電話の場合はお客さまセンターに連絡します。23区または多摩地区26市町内の引っ越しなら、お客さまセンターで一括して手続きできます。他の自治体は、水道局の公式案内で確認してください。
新生活の持ち物と準備のポイント
- 新居の住所と入居日。
- 本人名義の連絡先(メールアドレス、電話番号)。
- 支払い方法(口座振替、クレジットカードなど)。
- 現住所の電気・ガス・水道のお客さま番号(継続手続きの場合)。
ネット回線の選び方は、姉妹サイト「ネットえらび」の解説を参照してください。
注意点・デメリット
- 繁忙期(3月上旬〜4月上旬など)は、ガスの開栓日程が取りづらくなります。
- 電気の当日申込は、条件によってできない場合があります。
- 訪問販売・電話勧誘販売で契約した場合は、クーリング・オフ(8日間。ガスは契約書面を受け取った日から起算)の対象です。Web申込には法定のクーリング・オフがありません。
- 検針票の番号を電話勧誘で伝えるときは慎重にしてください。困ったときは消費者ホットライン188に相談できます。
よくある質問
Q. 入居前に電気・ガスはいつまでに申し込めばよいですか。
A. 東京電力EPは引っ越し日の31日前から当日までWeb受付、東京ガスは2か月前から受付で約1週間前までの申し込みを推奨しています。早めの申し込みが安心です。
Q. 電気の開通に立会いは必要ですか。
A. 東京電力EPの案内では原則不要です。ガスの開栓は立会いが必要です。
Q. ガスの立会いに行けない場合はどうしますか。
A. 東京ガスは、本人が立ち会えない場合、管理人・大家などの代理人も可としています。作業日時と立会者は申し込み後も変更できます。
Q. 新社会人で、まず何から手続きすればよいですか。
A. 入居日が決まったら、ガスの立会い日程を先に押さえ、電気と水道を申し込む順番が実務的です。転入届は引っ越した日から14日以内です。
まとめ
新生活の電気・ガス契約は、電気は1か月前から、ガスは立会いの日程を先に押さえるのがポイントです。比較はランキング(hikkoshi.jptop.net)と電気料金ランキング(denki.jptop.net)で確認できます。


