一人暮らしの都市ガス代の平均|月3,056円と計算例
一人暮らしのガス代は家計調査(東京ガス紹介の2024年値)で平均月3,056円、冬は夏の約1.8倍。東京・大阪・京葉・西部ガスの公式料金表から使用量別の月額を計算し、見方を解説します。

結論:一人暮らしのガス代は、総務省の家計調査(東京ガスのコラムが紹介する2024年)で平均月3,056円。冬は夏の約1.8倍になります
- 単身世帯のガス代は、2024年の年平均が月3,056円です。四半期別では1〜3月が3,884円、7〜9月が2,209円と、季節で大きく変わります(総務省統計局「家計調査」の単身世帯の値を東京ガスが紹介したもの。2026年11月3日確認)。
- 都市ガス料金は「基本料金+単位料金×使用量」で決まり、使用量が少ない月は料金表の最初の区分(A)に収まります。計算例は下の表のとおりです。
- 料金は供給区域(東京ガス、大阪ガス、京葉ガス、西部ガスなど)で決まります。引っ越し先の区域の料金表で、検針票の使用量を当てはめて確認してください。
この記事は、一人暮らしのガス代の平均と、都市ガスの料金表から使用量別の月額を計算する方法を整理します。特定のガス会社が安いと断定するものではありません。
一人暮らしの都市ガス代の平均はいくら?
家計調査は、総務省統計局が全国の世帯の家計の収支を調べる統計です。東京ガスのコラムは、このうち単身世帯の「ガス代」を次のように紹介しています(2024年)。
期間 | ガス代(月額・単身世帯) |
|---|---|
年平均 | 3,056円 |
1〜3月 | 3,884円 |
4〜6月 | 3,068円 |
7〜9月 | 2,209円 |
出典:東京ガス「一人暮らしのガス代の平均額は?」(総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」を引用、最終更新2026年9月15日)。年平均と地方別の値は、東京電力エナジーパートナーの解説ページにも同じ値が載っています。10〜12月は、紹介している資料どうしで値が一致しなかったため、この表には載せていません。総務省統計局の原表(e-Stat)は、確認日時点で数値を画面から読み取れなかったため、原表との照合はできていません。
読むときの注意点です。
- 家計調査の「ガス代」は、都市ガスだけの金額ではありません。総務省統計局の収支項目分類表では、「ガス代」に都市ガスとプロパンガス(LPガス)の両方が含まれます。紹介元のコラムは両者の内訳を示していないため、都市ガスだけの平均としては読まないでください。
- 年によって変わります。同コラムは「3,000〜3,300円程度で推移」と説明しています。
- 参考として、二人以上の世帯の2025年平均のガス代は月4,882円です(総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年」)。年が異なるため、単身世帯との倍率計算はしていません。
- 単身世帯の2025年平均の「光熱・水道」全体は月13,333円です(同報告)。電気・上下水道を含む合計で、ガス代の内訳は同報告の単身世帯の表には載っていません。
地域で平均は違う
同じコラムは、単身世帯の2024年のガス代を地方別にも紹介しています。
地方 | ガス代(月額) |
|---|---|
北海道・東北 | 3,566円 |
関東 | 3,074円 |
北陸・東海 | 2,877円 |
近畿 | 3,076円 |
中国・四国 | 2,790円 |
九州・沖縄 | 2,883円 |
地方ごとの差の要因は出典に示されていません。LPガスの相場は一人暮らしのプロパンガス代の目安をご覧ください。
都市ガス料金の計算方法
都市ガスの料金は、次の式で計算します。
- 検針票で、その月の使用量(m³)を確認する。
- 料金表で、使用量に当てはまる区分(A、B…)を選ぶ。
- 基本料金(円/月)+単位料金(円/m³)×使用量を計算する。
- 単位料金は「原料費調整」で毎月変わるため、検針月の調整後の値を使う。
原料費調整は、LNG(液化天然ガス)などの原料価格の変動を毎月の単位料金に反映する仕組みです。東京ガスでは、区分Aの単位料金が2026年11月検針分190.94円から12月検針分198.60円に上がります。
使用量別の月額の計算例(2026年11月・12月)
次の表は、各社が公式に公表している料金表から、使用量が少ない区分(A)で当サイトが計算した概算です。税込、1円未満は切り捨てています。
供給区域・メニュー | 5m³ | 10m³ | 15m³ | 20m³ |
|---|---|---|---|---|
東京ガス 一般契約(東京地区等)2026年11月検針分 | 1,863円 | 2,818円 | 3,773円 | 4,727円 |
東京ガス 一般契約(東京地区等)2026年12月検針分 | 1,902円 | 2,895円 | 3,888円 | 4,881円 |
大阪ガス 一般料金S 2026年11月検針分 | 2,269円 | 3,204円 | 4,138円 | 5,073円 |
京葉ガス 一般料金 2026年11月検針分 | 1,924円 | 2,864円 | 3,803円 | 4,743円 |
京葉ガス 一般料金 2026年12月検針分 | 1,956円 | 2,927円 | 3,898円 | 4,869円 |
西部ガス(福岡・北九州)一般契約 2026年11月分 | 2,247円 | 3,581円 | 4,915円 | 6,175円 |
西部ガス(福岡・北九州)一般契約 2026年12月分 | 2,288円 | 3,663円 | 5,038円 | 6,339円 |
計算の前提は次のとおりです。
- 東京ガス:区分Aは0〜20m³、基本料金909.00円。単位料金は11月検針分190.94円、12月検針分198.60円(東京ガス公式発表)。
- 大阪ガス:一般料金Sの区分A(0〜20m³)、基本料金1,335.00円、11月検針分の単位料金186.93円。
- 京葉ガス:区分A(0〜20m³)、基本料金985.10円。単位料金は11月検針分187.91円、12月検針分194.24円。
- 西部ガス:福岡・北九州(45MJ)の一般契約。区分Aは0〜15m³、15m³超は区分B。5m³・10m³・15m³・20m³は西部ガスの公式早見表の値と一致します。
- いずれも燃料費調整とは別の、ガスの料金表の値です。政府の支援は、2026年10〜11月使用分は実施されていません(資源エネルギー庁、首相官邸の発表)。
この表は、会社を順位付けするものではありません。区域ごとにガスの熱量や区分の区切りが異なり、また東京ガスのエリアに住む人が大阪ガスを選べるわけではないためです。西部ガスの料金表一覧の見出しは「11月検針分」ですが、早見表は「26年11月分」と表記されています。同じ月に当たる可能性は高いものの、早見表側に「検針分」の明記はなく、断定はしません。
自分の使用量の目安をつかむ
一人暮らしの使用量(m³)について、公的機関が示す平均値は確認できませんでした。目安のつかみ方は次のとおりです。
- 検針票(ガスご使用量のお知らせ)または各社の会員ページで、直近12か月の使用量を見る。
- 家庭用の都市ガス使用量の平均は、1月48m³、2月42m³、3月41m³です(資源エネルギー庁の冬の支援解説。電力・ガス取引監視等委員会「ガス取引報」の2022年1月〜2025年7月の平均)。世帯人数別の値ではなく、一人暮らしの使用量を示すものではありません。
一人暮らしでガス代が変わる要因
- 季節:冬は水温が下がって給湯のガスが増え、暖房も加わります。詳しくは冬のガス代が高い理由と節約をご覧ください。
- 契約のメニュー:料金表のメニューによって基本料金と単位料金の配分が異なります。使用量が少ない人ほど、基本料金の差が総額に響きます。
- 賃貸の場合:ガスの種類(都市ガスかLPガスか)は物件で決まっていることがあり、入居者が自由に会社を変えられるとは限りません。LPガスの賃貸はプロパンガスの賃貸が高い理由を参照してください。
ガス会社を変える前に確認すること
都市ガスは、同じ供給区域のなかで小売会社を選べる場合があります(電気とのセット割がある会社など)。次を確認してください。
- 引っ越し先や現在の住所が、その会社の供給区域に入っているか。
- 同じ検針月の調整後の単位料金で、自分の使用量を計算したか。
- 契約期間・解約金・セット割の条件を、重要事項説明書で確認したか。
都市ガス会社間の切り替えは、ガス栓の開閉を行わず、切り替えだけで供給が止まることはないとされています(電力・ガス取引監視等委員会のQ&A、2017年6月更新)。訪問販売・電話勧誘販売で結んだ契約は、契約書面を受け取った日から8日間のクーリング・オフの対象です。Web申込には法定のクーリング・オフがありません(資源エネルギー庁)。
区域ごとの比較は、関西の都市ガス会社の比較、京葉ガスエリアの都市ガス比較、西部ガスエリアの都市ガス比較をご覧ください。
よくある質問
Q. 一人暮らしのガス代の平均はいくらですか?
A. 総務省「家計調査」の単身世帯の値を東京ガスが紹介したものでは、2024年の年平均は月3,056円です。1〜3月は3,884円、7〜9月は2,209円と季節差があります。都市ガスだけの平均ではない点に注意してください。
Q. ガス代が冬に高くなるのはなぜですか?
A. 水温が下がり、給湯に使うガスが増えるためです。ガスファンヒーターや温水式床暖房などの暖房も使用量を増やします(東京ガス)。
Q. 一人暮らしで都市ガスとLPガスはどちらが安いですか?
A. 供給方式は住所で決まり、同じ住所で自由に選べるとは限りません。この記事の表は都市ガスの料金表の計算例で、LPガスは含みません。LPガスの相場はプロパンガスの一人暮らしの目安をご覧ください。
Q. 自分のガス代が高いかどうかは、どう判断しますか?
A. 検針票の使用量(m³)を、住んでいる区域の料金表に当てはめて、請求額と合っているかを確認します。次に、直近12か月の同じ月と比べてください。平均額との比較だけでは、LPガスの有無や区域の違いが判断できません。
まとめ
一人暮らしのガス代の平均は、家計調査(東京ガス紹介の2024年値)で月3,056円、冬は約1.8倍の月3,884円(1〜3月)です。ただし、これはLPガスを含む可能性のある平均です。正確には、住んでいる区域の公式料金表に、検針票の使用量を当てはめて計算してください。区域ごとのランキングはガス会社ランキングで確認できます。
関連リンク
出典(確認日 2026年11月3日)
- 東京ガス 一人暮らしのガス代の平均額は?(総務省「家計調査」単身世帯を引用)
- 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2025年
- 東京ガス 2026年11月・12月検針分 ガス料金(発表資料)
- 大阪ガス 2026年11月検針分 料金表(PDF)
- 大阪ガス 一般料金S
- 京葉ガス 2026年11月検針分 原料費調整のお知らせ
- 京葉ガス 2026年12月検針分 原料費調整のお知らせ
- 西部ガス 一般契約 2026年11月分 料金表(PDF)
- 西部ガス 一般契約 2026年12月分 料金表(PDF)
- 資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援(2026年1〜3月)の解説
- 首相官邸 内閣総理大臣記者会見(2026年10月29日)
- 電力・ガス取引監視等委員会 ガス小売全面自由化Q&A
- 資源エネルギー庁 切り替え契約・クーリング・オフ


