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ガス更新 0執筆:jptop編集部

冬のガス代が高い理由|給湯と水温の仕組みと節約法

冬のガス代が高いのは、水温の低下で給湯が増え暖房も加わるため。単身世帯の1〜3月は7〜9月の約1.8倍、12月検針分は単位料金が上がる会社も。公式資料で仕組みと節約法を整理します。

雪の窓辺と湯気の立つ浴槽、給湯器を描いたイラスト

結論:冬のガス代が高いのは、水温が下がって給湯のガスが増えることと、暖房が加わることが主な理由です

  • 水道水の月別平均水温は、東京都庁付近で1月8.4℃、8月26.9℃です(東京都水道局データ、2020年度。東京ガスの記事が引用)。同じお湯を作るのに、冬は多くのガスが必要になります。
  • 単身世帯のガス代は、2024年の1〜3月が月3,884円、7〜9月が月2,209円です(総務省「家計調査」を東京ガスが紹介)。冬は夏の約1.8倍です。
  • 使用量だけでなく単価も動きます。ガス会社の原料費調整により、2026年12月検針分は11月検針分より単位料金が上がる会社があります(東京ガス、京葉ガス、西部ガス)。
  • 節約は、給湯器の設定温度、お風呂のふた、続けて入浴する、暖房を早めに切る、などの方法があります。

この記事は、冬のガス代が上がる仕組みを公的資料と各社の公式発表で整理し、すぐできる節約法をまとめます。冬の国の支援のうち、ガスの単価は本記事の確認日時点で公式に発表されていません。

冬のガス代が高くなる理由

東京ガスのサポートページは、ガスの使用量が増える要因として、季節(気温)の変化を挙げています。冬は暖房などで使用量が増え、水温が下がるために給湯に使うガスも増えます。

理由は大きく2つです。

  1. 給湯:水道水の温度が低いほど、設定温度まで温めるのに必要なガスが増えます。東京ガスの記事は、水温の低下を冬にガス代が増える大きな要因としています。
  2. 暖房:ガスファンヒーター、ガス温水式の床暖房などを使うと、その分ガスの使用量が増えます(東京ガス)。

家庭全体のエネルギー消費では、給湯が27.8%、暖房が25.1%を占めます(2020年度、資源エネルギー庁「エネルギー白書2022」)。この割合は電気・ガス・灯油などを合わせた全体で、ガスだけの内訳ではありません。

数字で見る冬と夏の差

単身世帯のガス代(2024年)

期間

ガス代(月額)

1〜3月

3,884円

4〜6月

3,068円

7〜9月

2,209円

年平均

3,056円

出典:東京ガスのコラム(総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」を引用)。家計調査の「ガス代」には都市ガスとプロパンガス(LPガス)の両方が含まれます(総務省統計局の収支項目分類表)。10〜12月は、紹介している資料どうしで値が一致しなかったため載せていません。原表(e-Stat)との照合はできていません。

家庭用の都市ガス使用量(平均)

資源エネルギー庁の解説は、電力・ガス取引監視等委員会「ガス取引報」の2022年1月〜2025年7月の平均から、家庭用の都市ガス使用量を次のように示しています(世帯人数別の値ではありません)。

月

使用量

1月

48m³

2月

42m³

3月

41m³

夏の使用量との比較は、同じ資料からは確認できませんでした。

使用量だけでなく単価も上がる:原料費調整

都市ガスの単位料金は、原料費調整により毎月変わります。2026年11月検針分から12月検針分への変化は次のとおりです(税込)。

供給区域・会社

11月検針分

12月検針分

変化

東京ガス 一般契約 区分B(21〜80m³)の単位料金

176.09円/m³

183.75円/m³

+7.66円

東京ガス 標準家庭(30m³)の月額

6,488円

6,718円

+230円

京葉ガス 一般料金 区分Bの単位料金

178.59円/m³

184.92円/m³

+6.33円

京葉ガス 標準家庭(27m³)の月額

5,993円

6,164円

+171円

西部ガス(福岡・北九州)一般契約 区分Bの単位料金

252.14円/m³

260.34円/m³

+8.20円

西部ガスの料金表一覧の見出しは「11月検針分」「12月検針分」ですが、早見表は「11月分」「12月分」と表記され、同じ月に当たる可能性が高いものの断定はしていません。同じ使用量でも、単価が上がると請求額が増えます。たとえば同じ10m³でも、西部ガスの区分Aでは11月分3,581円から12月分3,663円になります(西部ガス公式早見表)。

この上昇は、原料価格の変動を料金に反映する制度の結果です。京葉ガスの場合、2026年12月検針分の平均原料価格は96,610円/tで、11月検針分の89,590円/tより高くなっています(京葉ガス公式発表)。

冬の電気・ガス料金支援はどうなっているか

  • 過去の実績:2026年1〜3月使用分では、都市ガスが1・2月使用分で18円/m³、3月使用分で6円/m³の支援でした(資源エネルギー庁)。
  • 2026年10〜11月使用分は、支援がありません。
  • 次の冬は、首相会見(2026年10月29日)で、12月から2月分の支援を行う方針が示されました。ガスについては単価や月ごとの金額が述べられておらず、3月分は引き続き検討するとされています。確定したら資源エネルギー庁の公式ページで確認してください(首相官邸、確認日時点)。

支援の有無にかかわらず、使用量を減らす工夫は請求額に直接効きます。

すぐできる節約

東京ガスの資料から、条件つきの数値と方法を整理します。

  • 給湯器の設定温度を下げる:お風呂の設定を42℃から40℃にすると、約9%の省エネになるとされます(180Lの水を20℃から加熱する条件。東京ガス)。
  • 水栓の種類に合わせる:単水栓は40℃前後、混合水栓は50℃前後など、水栓別の目安があります。60℃以上は、やけどに注意が必要です(東京ガス)。
  • お風呂のふたを閉める:沸かすときと入浴後にふたを閉めると、お湯が冷めにくくなります。ふたをしても湯温は2時間で約2℃下がります(東京ガスの図の注記では40℃に温めた180Lの湯の場合)。
  • 続けて入浴する:間をあけずに入ると、沸かし直しが減ります。
  • 追いだきと給湯を使い分ける:沸かすだけなら給湯の方が効率的で、残り湯が温かいときは追いだきの方が省エネとされます。
  • 暖房は20℃を目安にし、早めに切る:冬の推奨室温は20℃で、床暖房は30分前に切るのが目安です。窓から熱の約半分が逃げるとされ、厚手のカーテンが有効です。

これらの節約額(円)は、出典に試算がありません。実際の効果は、お住まいの区域の料金表と使用量で確認してください。

注意点

  • 浴室や給湯の温度を極端に下げると、使いにくくなります。やけどや寒さに注意して、無理のない範囲で調整してください。
  • ガス代が急に増えたときは、機器の追加、使い方の変化、能力の高い機器への買い替えなども原因になります(東京ガス)。
  • 賃貸でLPガスの場合、料金の仕組みが都市ガスと異なります。LPガスはプロパンガスの賃貸が高い理由をご覧ください。

よくある質問

Q. 冬のガス代は夏の何倍になりますか?

A. 単身世帯の2024年では、1〜3月が月3,884円、7〜9月が月2,209円で、約1.8倍です(東京ガスが紹介する総務省「家計調査」)。世帯や地域で異なります。

Q. 冬のガス代が高いのは、ガス料金が値上がりしているからですか?

A. 主な理由は、水温の低下による給湯と暖房で使用量が増えることです。それに加え、原料費調整により単位料金が変わる月もあります。2026年12月検針分は、東京ガス、京葉ガス、西部ガスで11月より高くなっています。

Q. 給湯器の設定温度を下げると、どれくらい節約できますか?

A. 東京ガスの記事では、お風呂の湯温を42℃から40℃にすると約9%の省エネです。180Lの水を20℃から加熱する条件の数値で、ご家庭の実際の削減額とは異なります。

Q. 冬の電気・ガス料金支援は、ガスでいくら安くなりますか?

A. 2026年12月以降のガスの支援単価は、本記事の確認日時点で公式に発表されていません。首相会見で支援の方針が示された段階です。

まとめ

冬は水温が下がって給湯が増え、暖房も加わるため、ガス代が上がります。単身世帯の例で、1〜3月は7〜9月の約1.8倍でした。加えて12月検針分は単位料金が上がる会社があります。給湯の設定温度やお風呂のふたなど、使い方の見直しから始めてください。料金のしくみは一人暮らしの都市ガス代の平均に、会社選びは都市ガス切り替えのおすすめにまとめています。

公式サイトで料金を確認する(東京ガス)

関連リンク

出典(確認日 2026年11月3日)