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電気更新 0執筆:jptop編集部

楽天でんきの評判と注意点|市場価格調整額とは

楽天でんきを公式条件から整理。基本料金0円で、電力量料金に月ごとの市場価格調整額が加わります。東京電力エリアの2026年11月分の試算と注意点を、口コミを使わずまとめました。

買い物袋のキャラクターが電気プラグと家、上下する折れ線グラフを確認しているイラスト

結論:楽天でんきは「市場価格調整額」で毎月の単価が動く前提で選ぶ会社です

  • 楽天でんき プランSは、基本料金0円、電力量料金に「市場価格調整額」と再エネ賦課金を加えて請求される料金です(公式、確認日 2026年11月3日)。
  • 東京電力エリアの電力量料金は2026年11月1日から38.00円/kWh(旧36.85円)です。市場価格調整額は月ごとに変わり、2026年10月分は東京電力エリアで8.36円/kWh、関西電力エリアで0.30円/kWh(税込、国の支援による値引き後の公式公表値)でした。
  • 解約金は発生しないと公式FAQに書かれています。ただし、調整額が上がる月は請求が大きくなるため、「高い」「安い」は月と使用量しだいです。本記事は口コミを使わず、公式の条件と約款から整理します。

楽天でんきとは

楽天でんきは、楽天グループの電気サービスで、家庭向けの「プランS」(アンペア契約)などを提供しています。公式の供給条件説明書では、小売電気事業者は楽天モバイル株式会社(登録番号A0388)と記載されています。

項目

公式の記載(確認日 2026年11月3日)

基本料金

0円(Web申込限定・クレジットカード払い限定でコストを下げているため、と公式が説明)

電気料金の構成

基本料金、電力量料金、市場価格調整額、再エネ賦課金の合計

対象エリア

北海道〜九州の9電力エリア(離島を除く)。住所によっては利用できない場合あり

解約金

発生しない(ただし利用開始特典の条件を満たす前に解約すると特典は対象外)

市場価格調整額とは

市場価格調整額とは、卸電力取引所(JEPX)の市場価格に応じて、電力量料金に加減される金額です。楽天でんきの約款では、供給エリアごとの月間平均の市場価格(税抜)を使い、次のように計算すると定められています。

月間平均の市場価格(税抜)

市場価格調整単価(1kWhあたり)

7円未満

(7円 − 平均市場価格)×(1 + 消費税率)を差し引く(マイナス調整)

7円以上13円以下

0円

13円超

(平均市場価格 − 13円)×(1 + 消費税率)を加える(プラス調整)

また、平均市場価格が30円を上回る場合は30円として計算する、と料金メニュー表(2026年2月25日実施)に書かれています。消費税率10%で当サイトが計算すると、プラス調整は(30 − 13)× 1.1 = 18.70円/kWhまで、東京電力エリアなら38.00円と合わせて56.70円/kWhが目安です(算定式にもとづく当サイトの計算で、公式が「上限額」として掲載した数字ではありません)。

過去の公表値(税込)

公式の「市場価格調整単価」ページには、月ごとのエリア別単価がPDFで公表されています。確認できた月は次のとおりです。

対象月

東京電力エリア

関西電力エリア

公式の注記

2026年1月分

0.00円/kWh

0.00円/kWh

なし

2026年2月分

−4.50円/kWh

−4.50円/kWh

政府の電気・ガス料金支援で1kWhあたり4.5円が値引きされている

2026年10月分

8.36円/kWh

0.30円/kWh

政府の電気・ガス料金支援で1kWhあたり3.5円が値引きされた後の単価

2026年2月分と10月分は国の支援による値引き後の単価です。経済産業省の2026年夏の支援は7〜9月使用分が対象で、支援の有無で調整単価の見え方が変わります。11月分以降の調整単価は、公式ページで毎月確認してください。

2026年11月の料金(エリア別)

公式の料金表では、2026年11月1日から託送料金の値上げにともなう改定が行われました(東京・北海道・東北・中部・北陸・九州は「従量電灯B相当」、関西・中国・四国は「従量電灯A相当」と公式が説明)。基本料金は0円で、電力量料金は次のとおりです(税込。料金メニュー表に「従量料金単価には消費税等相当額を含む」と記載。市場価格調整額・再エネ賦課金は含みません)。

エリア

改定前

2026年11月1日以降

東京電力

36.85円

38.00円

関西電力

33.98円

35.28円

中部電力

37.78円

39.65円

北海道電力

43.00円

44.67円

東北電力

37.40円

39.24円

北陸電力

36.10円

36.10円

中国電力

38.70円

39.89円

四国電力

36.20円

37.74円

九州電力

38.15円

39.70円

「高い」と言われる理由を試算で確認する

東京電力エリアで、基本料金がない楽天でんき プランSと、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bを同じ月で比べます。

前提

内容

エリア・月

東京電力エリア・2026年11月分

契約

東京電力 従量電灯B 30A

含める項目

基本料金+電力量料金+燃料費調整額(東京電力のみ)。再エネ賦課金(4.18円/kWh)は両者に同額かかるため除く

楽天でんきの市場価格調整額

2026年11月分は未公表のため、0円の場合を仮置き

東京電力の燃料費調整単価

▲5.33円/kWh(2026年11月分、税込)

月の使用量

東京電力 従量電灯B

楽天でんき(調整額0円と仮定)

楽天でんきと東京電力が同額になる調整額の目安

100kWh

3,628.18円

3,800.00円

約▲1.72円/kWh

260kWh

8,475.38円

9,880.00円

約▲5.40円/kWh

400kWh

13,241.18円

15,200.00円

約▲4.90円/kWh

計算式(260kWhの例):東京電力は1,176.18円 +(120kWh × 29.85円)+(140kWh × 36.45円)− 5.33円 × 260kWh = 8,475.38円。楽天でんきは38.00円 × 260kWh = 9,880.00円です。

この表の見方は次のとおりです。

  • 2026年11月分の同条件で、調整額が0円と仮定すると、東京電力エリアでは3つの使用量とも楽天でんきの金額が高くなりました。
  • 楽天でんきが東京電力と同額になるのは、調整額がマイナスになる月だけです。約款では、平均市場価格が7円未満のときにマイナス調整になります。
  • 調整額がプラスの月は差が広がります。260kWhで調整額が8.36円(2026年10月分の東京電力エリアの公表値)の場合、38.00円 + 8.36円 = 46.36円/kWhとなり、調整額だけで 8.36 × 260 = 2,173.60円が加わります。

この比較は一つの月・一つの条件だけの試算です。使用量が少ない世帯、基本料金が高い大きなアンペア数の世帯、調整額が大きくマイナスの月では結果が変わります。ご自身の検針票の数字で試算し直してください(手順は電気代シミュレーションで比べる方法)。

市場連動型としてのリスク

市場連動型では、市場価格が急に高くなったときに請求が増える可能性があります。2021年1月13日にはJEPXのスポット市場で1日平均価格が154.6円/kWhに達しました。それ以前の最高は26.2円/kWhでした(資源エネルギー庁)。

算定に使う市場価格には30円の上限がありますが、それでも調整額は上記の計算で最大18.70円/kWh加わり得ます。仕組みの全体像は市場連動型プランとは?リスクと向く人で整理しています。

向く人・向かない人(公式条件から読み取れる範囲)

向く可能性がある人

  • 基本料金0円の料金体系が自分の使用量に合うか、試算で確認できる人
  • 月ごとに調整額が変わることを理解し、毎月の請求を確認できる人
  • 楽天ポイントを重視する人(電気料金200円(税抜)につき1ポイント、請求月の翌月末までに付与。公式の注意事項)

向かない可能性がある人

  • 毎月の電気代を一定に近づけたい人(調整額が動くため)
  • クレジットカード以外で支払いたい人(公式はクレジットカード払いに対応と案内し、期日までに未払いだとコンビニ払込用紙が送られます)
  • 引越し当日から使い始めたい人(公式FAQは、引越し予定日が一定より前の場合は当日から利用できないと案内しています)
  • オール電化プランを検討している人(公式FAQでは新規申込を一時受付停止中)

デメリット・注意点

  • 市場価格調整額は月ごとに変わり、2026年11月分以降の単価は公表を待つ必要があります。
  • 申込から利用開始まで、約1か月かかる場合があります(公式の注意事項)。
  • 支払期日を過ぎてもコンビニ払込用紙が支払われないと、契約停止で電気が止まる可能性があると公式が案内しています。
  • 解約の申込みは、約款では解約希望日の15日前までとされています。
  • 再エネ賦課金は別途かかります。2026年5月検針分から2027年4月検針分は1kWhあたり4.18円です(経済産業省)。
  • Web申込には法定のクーリング・オフはありません。訪問販売・電話勧誘販売は書面受領から8日間です。

申し込みの前に確認すること

  1. 検針票で契約アンペア、月の使用量、現在の単価を確認する
  2. 公式の料金表で、エリアの電力量料金と最新の市場価格調整単価を確認する
  3. Web申込をする(契約容量を変える場合は事前に現在の電力会社へ連絡。名義は現契約者)。切り替えなら現在の電力会社の解約は楽天でんきが手続きします

キャンペーン

公式のポイントキャンペーンでは、対象の方全員に2,000楽天ポイントを進呈とされています。ポイントは通常ポイントで、利用開始月を0か月目として3か月目の月末ごろに付与されます。申込後、付与前に解約すると対象外です。公式ページには終了日の記載がなく、変更・終了の可能性があるため、条件は公式サイトで確認してください。引越し先での契約はキャンペーン適用外と、公式の注意事項に書かれています。

公式サイトで確認する

よくある質問

Q. 楽天でんきに解約金はありますか。

A. 公式FAQでは解約金は発生しないとされています(確認日 2026年11月3日)。ただし、利用開始特典の条件を満たす前に解約すると、特典は対象外になります。

Q. 市場価格調整額はいくらですか。

A. 月ごと、エリアごとに変わります。公式の公表値は、2026年10月分で東京電力エリア8.36円/kWh、関西電力エリア0.30円/kWhでした。最新の単価は公式ページで確認してください。

Q. 楽天でんきは電気代が高くなりますか。

A. 月とエリアと使用量しだいです。東京電力エリアの2026年11月分で、調整額0円と仮定した試算では、従量電灯Bより高くなりました。調整額がマイナスの月は差が縮みます。

Q. 楽天でんきに替えると停電しやすくなりますか。

A. 電気を送る送配電網は同じです。切り替えで停電の起こりやすさは変わりません。スマートメーターの設置後の最初の検針日までは、現在の電力会社から供給されると公式が案内しています。

まとめ

楽天でんき プランSは、基本料金0円で、電力量料金に月ごとの市場価格調整額が加わる料金です。東京電力エリアの2026年11月分では、調整額0円と仮定しても従量電灯Bより高くなる試算でした。調整額を確認しながら使える人が、条件を確認して検討する会社と考えられます。ほかの会社と並べるには、新電力のおすすめ比較と電気のランキングも参考にしてください。

公式サイトで料金を確認する

関連リンク

出典(確認日 2026年11月3日)