プロパンガスの平均使用量|公的調査で確認
LPガスを使う世帯の月平均使用量は、確認できた全国調査(平成18年度)で9.1m³です。環境省の年24m³は全世帯平均で意味が違います。使用量別の料金目安と確認方法を整理しました。

結論:プロパンガスを使う世帯の平均使用量は、公的調査の最新値を確認できず、古い全国調査で月9.1m³です。自分の検針票で確認するのが確実です
- 経済産業省の委託で石油情報センターがまとめた「平成18年度プロパンガス消費実態調査」では、LPガスを使う世帯の月平均使用量は全国で9.1m³でした(調査期間は2006年4月〜2007年3月)。約20年前の値のため、現在の目安としては参考程度にとどめてください。
- 環境省の令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の速報値では、LPガスの世帯当たり年間消費量は全国平均24m³です。ただし、LPガスを使っていない世帯を含む平均のため、「LPガスを使う家庭の使用量」ではありません。
- 世帯人数別のm³の公的な数字は、今回の確認では見つかりませんでした。人数ごとの数字は載せず、5m³・10m³・20m³で料金の目安を示します。
プロパンガスの使用量とは
プロパンガス(LPガス)の使用量は、検針票に書かれた「使用量」の欄の数字で、単位は立方メートル(m³)です。料金は「基本料金+従量単価×使用量」で決まる会社が多く、使用量が増えるほど請求額も増えます。使用量は、世帯人数だけでなく、お風呂・給湯・調理の使い方や、住まいの断熱、季節で変わります。
公的な調査で確認できた使用量
調査 | 対象 | 数値 | 注意点 |
|---|---|---|---|
平成18年度プロパンガス消費実態調査(経済産業省委託・石油情報センター、2007年12月公表) | LPガスを使う世帯(有効回答8,856世帯のうち5,936世帯がLPガス使用) | 全国の月平均9.1m³(年間109.5m³) | 調査期間は2006年4月〜2007年3月。約20年前の値 |
環境省 令和7年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(速報値) | 全世帯(LPガスを使わない世帯を含む平均) | 年間24m³、支払金額2.11万円 | LPガスを使う世帯だけの平均ではない |
出典:石油情報センター 平成18年度プロパンガス消費実態調査、環境省 令和7年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(速報値)(確認日 2026年11月3日)。
環境省の数字は、全国の世帯を平均した値です。注記に「各エネルギー種を使用していない世帯を含む平均値」とあります。24m³を12か月で割ると月2m³ですが、これはLPガスを使わない世帯を含む平均です。LPガスを使う家庭の月の使用量とは考えないでください。
季節による違い:古い調査で見る傾向
平成18年度の調査では、月ごとの全国平均に季節差がありました。
月 | 使用量(m³) | 月 | 使用量(m³) |
|---|---|---|---|
4月 | 10.5 | 10月 | 7.7 |
5月 | 9.4 | 11月 | 9.0 |
6月 | 8.2 | 12月 | 10.5 |
7月 | 7.0 | 1月 | 12.2 |
8月 | 6.4 | 2月 | 11.7 |
9月 | 6.3 | 3月 | 10.8 |
出典:石油情報センター 平成18年度プロパンガス消費実態調査。同調査では、4〜9月の合計は47.7m³、10〜3月は61.8m³です。最も少ない月は9月の6.3m³、最も多い月は1月の12.2m³でした。
これは約20年前の全国平均です。現在の家庭では、給湯器や住まいの性能、暮らし方が違うため、数字そのものは当てはまらないことがあります。傾向として、冬に使用量が増える点を確認する材料にしてください。
使用量別の料金の目安:石油情報センター 2026年8月調査
使用量が分かれば、公的な相場表と比べられます。次の金額は基本料金と消費税を含みます。
地域 | 5m³使用 | 10m³使用 | 20m³使用 |
|---|---|---|---|
全国 | 6,016円 | 9,856円 | 17,186円 |
関東(関東局) | 5,651円 | 9,272円 | 16,320円 |
近畿(近畿局) | 5,808円 | 9,421円 | 16,272円 |
出典:石油情報センター LPガス料金調査(2026年8月調査、確認日 2026年11月3日)。調査上の価格で、個々の会社の請求額とは異なります。
関東局の例では、使用量が5m³から10m³に2倍になっても、価格は5,651円から9,272円(約1.64倍)にとどまります。基本料金(1,941円)が使用量に関係なくかかるためです。相場の読み方はプロパンガスの適正価格とはで説明しています。
自分の使用量を確かめる方法
- 検針票(請求書、会員ページやアプリでも可)を用意する。
- 「使用量」の欄(m³)を確認する。
- 直近の12か月分を並べ、夏と冬の差を見る。
- 「基本料金」「従量単価」も控えておく。
- 上の相場表の5m³・10m³・20m³のうち、近い列と比べる。
検針票が手元にない時は、ガス会社の会員ページや、賃貸なら管理会社に問い合わせます。引っ越し前の物件がLPガスかどうかを知りたい場合は、契約前にLPガス料金の情報提供を求めることができます。入居希望者から直接求められた場合、事業者が対応する義務があり、不動産関係者を通じた提示は努力義務とされています(2024年7月2日施行)。出典:経済産業省。
使用量が多い・少ない時の考え方
- 使用量が多い月は、冬の給湯や追い焚き、来客、家族の増加などが考えられます。
- 使用量が少ない月は、基本料金の割合が大きくなります。石油情報センター2026年8月調査の関東局では、5m³使用の価格5,651円のうち、基本料金1,941円が約34%です。
- 使用量が同じなのに請求額が相場表より大きく離れている場合は、従量単価や設備費の内訳を確認します。
世帯人数が多いと使用量が増える傾向はありそうですが、今回確認できた公的資料には、人数別のm³を裏づける数字がありません。人数ごとの目安は、断定せずに自分の検針票で見てください。一人暮らしの料金イメージは一人暮らしのプロパンガス代の目安にまとめました。
賃貸の場合の注意
賃貸では、建物の所有者(大家)や管理会社がLPガス会社と契約していることが多くあります。この場合、入居者が自由にガス会社を変えられるとは限りません。使用量が同じでも料金が高いと感じたら、まず契約書で契約者を確認し、大家・管理会社に内訳を相談してください。対処の順番は賃貸のプロパンガスが高い時の対処法で解説しています。
よくある質問
Q. プロパンガスの平均使用量は月何m³ですか。
A. 最新の公的な「LPガスを使う世帯」の平均は確認できませんでした。古い調査(平成18年度、全国)では月9.1m³です。自分の検針票の使用量が最も確実です。
Q. 環境省の「24m³」は月の使用量ですか。
A. 年間の世帯当たり消費量で、LPガスを使っていない世帯を含む全国平均です。LPガスを使う世帯の月の使用量ではありません。
Q. 世帯人数別の使用量は分かりますか。
A. 今回確認した公的資料から、人数別のm³を示すことはできませんでした。
Q. 冬は使用量が増えますか。
A. 平成18年度の全国平均では、1月が12.2m³で最多、9月が6.3m³で最少でした。現在の家庭にそのまま当てはまるとは限りません。
まとめ
プロパンガスの使用量は、公的な最新の平均値が確認できないため、検針票の数字を出発点にするのが確実です。使用量が分かったら、石油情報センターの相場表の5m³・10m³・20m³と比べて、料金の見当をつけてください。ガス会社の条件を見比べたい場合は、ガス比較ランキングで公式情報を確認することができます。


