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ガス更新 0執筆:jptop編集部

北海道のプロパンガスはなぜ高い?相場と確認法

北海道のLPガスは石油情報センター2026年8月調査で10m³が12,052円と全国より高い数字です。固有の理由は公的資料で確認できず、数字と請求書の確認法を整理しました。

雪の積もった家とガスボンベ、請求書を確認する人のイラスト。

結論:北海道のLPガスは、石油情報センターの2026年8月調査で全国より高い数字です

  • 石油情報センターの2026年8月調査(基本料金・消費税込)では、北海道の10m³使用時の価格は12,052円です。全国の9,856円より2,196円(約22%)高く、同調査に載る都道府県の中で最も高い数字です。
  • 基本料金も2,308円で、全国の各都道府県の行の中で最も高い数字です。5m³、10m³、20m³でも北海道が最も高く、50m³では青森県が上回っています。
  • 「なぜ高いか」について、北海道だけの要因を示す公的資料は確認できませんでした。この記事では公表されている数字と、公的資料が示すLPガスの料金の仕組みを整理し、理由を断定しません。

北海道のプロパンガス料金とは:全国と比べた相場

LPガス(プロパンガス)は、販売事業者が自由に料金を決められる「自由料金」です。全国一律の料金表はなく、公的に把握できるのは石油情報センターの調査のような平均値です。ここでの「相場」は、同センターが公表する2026年8月調査(北海道局)の値を指します。

北海道は、同センターの区分では「北海道」と「北海道局」が同じ数字です。札幌市など市単位の公的な価格表は確認できなかったため、市ごとの金額は掲載しません。

北海道の相場と全国・東北・関東・近畿の比較(2026年8月調査)

石油情報センターの2026年8月調査(基本料金・消費税込、総額)です。全国の基本料金は同センターの表に掲載がありません。

地域

基本料金

5m³

10m³

20m³

50m³

北海道

2,308円

7,329円

12,052円

21,000円

46,432円

東北局

2,094円

6,482円

10,797円

19,015円

41,969円

関東局

1,941円

5,651円

9,272円

16,320円

36,276円

近畿局

2,043円

5,808円

9,421円

16,272円

35,384円

全国

掲載なし

6,016円

9,856円

17,186円

37,614円

出典:石油情報センター LPガス料金調査(2026年8月調査、確認日 2026年11月3日)。

読み取れる事実は次のとおりです。

  • 10m³では、北海道(12,052円)は全国(9,856円)より2,196円高く、関東局(9,272円)より2,780円、近畿局(9,421円)より2,631円高い数字です。
  • 5m³では、北海道は全国より1,313円高い数字です。
  • 20m³では、北海道は全国より3,814円、50m³では8,818円高く、使用量が増えるほど差の金額が広がっています。

北海道の中での位置づけ:東北各県との比較

近い地域として、東北の県別の数字(同調査、10m³)も確認できます。

地域

基本料金

5m³

10m³

北海道

2,308円

7,329円

12,052円

青森県

2,218円

6,965円

11,688円

岩手県

2,102円

6,587円

11,022円

秋田県

2,102円

6,602円

11,010円

宮城県

1,989円

6,018円

9,966円

出典:同上(石油情報センター、2026年8月調査、確認日 2026年11月3日)。

北海道に次いで高い数字は、10m³では青森県の11,688円です。東北では県によって差があり、宮城県は全国の水準に近くなっています。東北でも県によって差があり、地域ごとの要因を表の数字だけから特定することはできません。

1m³あたりの増え方の目安

5m³から10m³に増やした時の増分を5で割った「1m³あたりの増え方」を計算すると、北海道は(12,052円−7,329円)÷5で約945円です。全国は(9,856円−6,016円)÷5で約768円、近畿局は約723円です。これは当サイトによる計算値で、同センターが公表する従量単価ではありません。実際の従量単価は、請求書の「従量料金」の欄で確認します。

なぜ高いのか:公的資料から言えること

北海道に固有の理由を示す公的資料は、今回確認できた範囲にありませんでした。一方で、資源エネルギー庁の審議会資料(液化石油ガス流通ワーキンググループ中間とりまとめ、2024年4月)は、LPガス全般について次のように整理しています。

  • 料金は基本料金(容器・調整器・メーター等の設備や点検・検針の費用など、使用量に関係なく生じる費用)、従量料金(LPガスの原料費や配送費など、使用量に応じた費用)、設備料金に分けて考えます。
  • LPガスはボンベでの配送が中心で、配送費用が高コストになりやすい構造にあるとされています。
  • 供給量の約8割は輸入で、約2割が国内の原油精製によるものとされています。

これらは日本全体についての整理です。北海道の価格差にどれだけ関係するかは、公的資料から断定できません。理由を知りたい場合は、利用中のガス会社に料金の内訳(基本料金・従量単価・設備料金)を問い合わせるのが確実です。

札幌など北海道で料金を確認する手順

  1. 直近の請求書(検針票)で、使用量(m³)、基本料金、従量料金の単価、設備料金の欄を確認します。
  2. 上の表から、使用量に近い列(5m³、10m³、20m³、50m³)を選び、北海道の行と全国の行の両方と比べます。
  3. 差が大きい場合は、ガス会社に内訳を問い合わせます。手元に前年の同じ月の請求書があれば、使用量と単価の両方を見比べます。
  4. 賃貸の場合は、契約者が大家か入居者かを賃貸借契約書で確認します。
  5. 納得できない場合は、消費者ホットライン188に相談できます。北海道庁の経済部資源エネルギー局資源エネルギー課(電話 011-204-5318)では、LPガスの商慣行是正の制度改正について案内しています。窓口の受付時間や対応範囲は北海道庁の公式サイトで確認してください。

北海道でも使える制度:三部料金制と契約前の確認

2025年4月2日から、LPガスの料金を「基本料金」「従量料金」「設備料金」の三部に分けて通知する制度が、既存契約にも適用されています。賃貸向けの消費設備費用の計上禁止などは新規契約が対象で、事業者と消費者の間に費用負担の合意がある場合は例外があります。詳しくはプロパンガスの三部料金制とはで説明しています。

北海道庁は、賃貸集合住宅に入居する際は契約前にLPガス料金を確認するよう呼びかけています。これから部屋や家を探す人は、契約前に料金の内訳を尋ねておくと、入居後の驚きを減らせます。新築戸建ての場合の注意は新築戸建てのプロパンガス会社選びにまとめています。

注意点

  • 賃貸では、建物所有者(大家)や管理会社がガス会社を決めていることが多く、入居者が自由に会社を変えられるとは限りません。
  • 設備の撤去や精算金が必要になる場合があります。金額は契約により異なるため、契約書で確認します。
  • 都市ガスへの切り替えは、供給区域かどうかや配管工事の有無で変わります。お住まいの地域で可能かは、都市ガス会社の公式サイトで確認してください。条件の考え方はプロパンから都市ガスへ変更する費用と流れで整理しています。
  • 訪問・電話の勧誘では、その場で契約せず、書面を受け取ってから判断します。訪問販売・電話勧誘販売にはクーリング・オフ(契約書面を受け取った日から8日間)があり、Web申込には法定のクーリング・オフはありません。

会社を変える手順はプロパンガス会社を変更する手順、一人暮らしの目安は一人暮らしのプロパンガス代の目安をご覧ください。

よくある質問

Q. 北海道のプロパンガスはいくらですか。

A. 石油情報センターの2026年8月調査(基本料金・消費税込)では、北海道は基本料金2,308円、5m³で7,329円、10m³で12,052円です。全国は5m³で6,016円、10m³で9,856円です。

Q. 北海道が高い理由は何ですか。

A. 北海道に固有の理由を示す公的資料は確認できませんでした。LPガス全般では、ボンベ配送の費用が高コストになりやすい構造や、輸入への依存が資源エネルギー庁の資料で整理されています。個別の請求の理由は、ガス会社に内訳を問い合わせてください。

Q. 札幌の相場はわかりますか。

A. 市単位の公的な価格表は確認できませんでした。北海道全体の数字(北海道局)を目安にし、自分の請求書と比べてください。

Q. 相場より高ければ不当な請求ですか。

A. 断定できません。LPガスは自由料金で、使用量や配送条件、設備の扱いなどで差が出ます。まず請求書の内訳を確認します。

まとめ

北海道のLPガスは、石油情報センターの2026年8月調査で10m³使用時に12,052円と、全国の9,856円より2,196円高い数字です。理由を断定できる公的資料は確認できていないため、請求書の内訳を確認し、必要に応じて問い合わせるのが現実的です。ガス会社の条件を比べる場合は、公式情報をもとにしたガス比較を見ることができます。

関連リンク

出典(確認日 2026年11月3日)