オール電化におすすめの電力会社【地域別】
オール電化向け電気プランを関東・関西・中部の公式単価で整理。夜間単価と昼間単価の関係、エコキュートのある家庭の月600kWh試算例、注意点を、オール電化の家庭向けにまとめました。

結論:オール電化は「時間帯別プラン」を、夜の使用割合で比べる
- オール電化向けの電気料金は、夜間の単価が安く昼間の単価が高い「時間帯別」の形が基本です。夜にエコキュートで湯を沸かす家庭ほど向きます。
- 関東・関西・中部の大手電力が出しているオール電化向けプランは、エリアごとに名前も時間帯も違うため、同じ表では比べられません。自分の地域のプランを、自分の時間帯別使用量で試算してください。
- 昼間に電気を多く使う家庭は、時間帯別プランでかえって高くなる場合があります。公式にも同様の注意書きがあります。
オール電化向け電気プランとは
オール電化向け電気プランとは、エコキュートなどの夜間蓄熱式機器(夜に電気で湯や熱をためる機器)やIHクッキングヒーターを使う家庭向けに、夜間の電気を安くする料金メニューです。
加入条件は会社とプランで異なります。たとえば東京電力エナジーパートナーの「電化プラス」は、蓄熱式機器の総容量(入力)が1kVA以上、またはEV・PHEVの充電設備を使うこと(詳細欄では四輪車に限る)が条件です。関西電力の「はぴeタイムR」は、低圧で電気の供給を受け、総容量が原則1kVA以上のエコキュートや電気温水器などの電気式給湯設備を使うお客さまが対象です。
地域別のオール電化向けプラン(2026年11月時点・税込)
次の表の単価は、燃料費調整額・再エネ賦課金・政府支援を含みません。
関東(東京電力エリア)
プラン | 基本料金 | 時間帯と単価(1kWh) |
|---|---|---|
スマートライフS(東京電力EP) | 10Aあたり392.06円 | 6時〜翌1時 35.81円/1時〜6時 27.91円 |
夜トク8 | 1kWあたり377.36円 | 昼間(7〜23時)42.65円/夜間(23〜7時)31.69円 |
夜トク12 | 1kWあたり377.36円 | 昼間(9〜21時)44.21円/夜間(21〜9時)33.38円 |
スマートライフS/Lは、関東エリアの主にオール電化住宅向けで、適用するプランは設備の状況により会社が決めます。東京電力EPの「電化プラス」は2026年11月1日に始まったプランで、料金表が画像のため、この記事には単価を載せていません。公式の料金表で確認してください。なお、東京電力EPは、2026年10月31日に「くらし上手」を契約していた人が11月1日に自動で電化プラスへ移行したと案内しています。
関西(関西電力エリア):はぴeタイムR
項目 | 単価(税込) |
|---|---|
基本料金(最初の10kWまで、1契約) | 2,842.84円 |
基本料金(10kW超、1kWあたり) | 467.55円 |
デイタイム(平日10〜17時)夏季(7〜9月) | 29.59円 |
デイタイム その他の季節 | 26.96円 |
リビングタイム(平日7〜10時・17〜23時、休日7〜23時) | 23.52円 |
ナイトタイム(毎日23〜翌7時) | 16.00円 |
エコキュートなどの電気式給湯設備に加えてIHクッキングヒーターなどを設置すると、基本料金と電力量料金の合計(燃料費調整額を除く)の5%が割引されます。燃料費調整額に上限・下限がなく、燃料価格が高騰すると規制料金メニューより負担が大きくなる可能性があると公式に記載されています。2026年11月1日の見直しで基本料金は2,409.40円から2,842.84円になりました。
中部(中部電力エリア):スマートライフプラン
項目 | 単価(税込) |
|---|---|
基本料金(10kVAまで、1契約) | 3,106.24円 |
基本料金(10kVA超、1kVAあたり) | 447.92円 |
デイタイム | 38.86円(2027年4月1日以降は31.98円) |
@ホームタイム | 28.67円(同 28.82円) |
ナイトタイム | 16.58円(同 19.46円) |
標準のナイトタイムは22時〜翌8時で、21時〜翌7時(夜とく)、23時〜翌9時(朝とく)も選べます。スマートメーターが必要で、プラン変更には原則1年以上の契約が必要と公式に記載されています。
試算:夜の使用割合で結果が変わる
月600kWhを、次の比率で使った場合の一例です。世帯の実態とは異なります。エリアが違えば単価の体系も違うため、エリア間の比較には使えません。
項目 | 前提 |
|---|---|
使用量 | 月600kWh |
含むもの | 基本料金+電力量料金(税込、2026年11月時点) |
含まないもの | 燃料費調整額、再エネ賦課金、政府支援、電化割引 |
エリア・プラン | 比率の前提 | 契約の前提 | 試算額(税込) |
|---|---|---|---|
関東 スマートライフS | 6時〜翌1時 80%、1〜6時 20% | 30A(392.06円×3) | 21,714.18円 |
関西 はぴeタイムR | デイタイム25%(その他季)、リビング35%、ナイト40% | 10kWまで | 15,666.04円 |
中部 スマートライフプラン | デイタイム25%、ホーム35%、ナイト40% | 10kVAまで | 18,935.14円 |
中部の同じ比率を2027年4月以降の単価で計算すると18,625.84円で、昼の単価が下がり夜の単価が上がる改定になります。夜に使う割合が大きい家庭は、改定後の単価で再計算してください。
選び方のポイント
- 自分のエリアのプランから探す:東京電力、関西電力、中部電力など、地域の大手電力の時間帯別プランが出発点です。
- 時間帯別の使用量を調べる:スマートメーターのマイページなどで、昼・夜の使用量を確認します。
- 機器の条件を確認する:蓄熱式機器の総容量やIHの有無が、加入条件・割引に関わります。
- 新電力のオール電化プランも確認する:auでんきには関東・中部・関西ほかのオール電化プランがあります。単価の適用月が公式ページで確認できなかったため、この記事には載せていません。
市場連動型プランとの違い
オール電化向けでも、市場連動型プランは時間帯ではなく卸電力市場(JEPX)の価格で単価が変わります。2021年1月13日にはJEPXの1日平均が154.6円/kWhまで上がりました。それ以前の最高は26.2円/kWhでした(資源エネルギー庁)。単価が毎月動くため、仕組みは市場連動型プランとは?リスクと向く人で確認してください。
契約前の注意点とデメリット
- 昼間の使用が多いと不利:夜間単価が安い分、昼間の単価は高く設定されています。在宅勤務などで昼の電気が多い家庭は試算が必要です。
- 改定の予定を見る:中部のスマートライフプランは2027年4月1日に単価が変わります。
- 最低契約期間:はぴeタイムRは年度末(3月31日)までの契約で1年ごとに自動継続し、適用後1年未満の他メニューへの変更は原則できません(公式)。
- 勧誘への注意:電話や訪問で検針票の番号を伝えないでください。訪問・電話勧誘にはクーリング・オフ(8日間)がありますが、Web申込にはありません。困ったときは消費者ホットライン188です。
よくある質問
Q. オール電化でなくても、時間帯別プランは使えますか。
A. プランにより条件が違います。中部のスマートライフプランは、公式上は電灯契約が対象で、オール電化を正式な条件とはしていません。ただし、夜の使用が多い家庭向けとされています。
Q. エコキュートがあれば必ず安くなりますか。
A. なりません。昼間の使用が多い家庭では高くなる場合があります。
Q. 夜間が安いプランに変えるとき、手続きは必要ですか。
A. 申し込みが必要です。スマートメーターが必要なプランもあります。各社の公式で確認してください。
Q. 燃料費調整額に上限はありますか。
A. 関西電力のはぴeタイムRは上限・下限がないと公式に記載されています。他のプランは各社の重要事項説明で確認してください。
まとめ
オール電化の電気代は、夜間の単価と使う時間帯の比率で決まります。地域の大手電力のプランから出発し、自宅の時間帯別使用量で試算してから選んでください。
東京電力エナジーパートナーのスマートライフを公式サイトで確認する
中部電力ミライズのスマートライフプランを公式サイトで確認する
全体のランキングは電気の比較ランキングにあります。


